「YTClock」は、パソコンのデスクトップにアナログ時計を表示できるソフト。
昔、自分がWindows Vistaを使っていたとき、標準でアナログ時計のガジェットが用意されていたんですけど、表示が重くてほとんど利用しなかったんですよね。
ただ、過去や未来の時間を調べるならWindowsのタスクバーにある小さなデジタル時計を見るより、ずっと快適だと思っています。
時間を視覚的に理解しやすいのが、デジタル時計にはないアナログ時計のメリットですね。
YTClockはフリーソフトなので、誰でも無料で導入できます。少し古いソフトですけど、Windows10の環境でも問題なく使えています。
元から用意されているYTClockのデザインも魅力的なんですが、学校にあるような針と数字が見やすいデザインへのカスタマイズも可能です。
こんな感じに表示できます。
今回はYTClockの導入から、時計アイコンを学校風のデザインにカスタマイズする方法までを解説します。
Windows10で解説します。
目次
YTClockのこんなところが使いやすい
解説の前にYTClockの魅力について、簡単にご紹介。
時計アイコンに透過の機能付き
時計アイコンにマウスカーソルを合わせると、自然に透明な状態になります。ブラウザやExcelなど、他のソフトの画面と重なっても、その下の内容を確認できるのが便利。
時計アイコンの上からでもクリックできる
時計アイコンが覆いかぶさっている状態で、下の画面の操作ができます。いちいち時計アイコンをずらすことなく、下にあるソフトの終了ボタン、画面サイズ変更ボタンなどが押せるってことです。
動作が軽量
ソフト自体の動作はとても軽いです。常に起動させておいてもパソコン作業の妨げになりません。
YTClockの入手からカスタマイズまでの基本手順
ソフトをダウンロードする
公式サイトからダウンロードしましょう。ベクターや窓の杜といった有名なフリーソフトの配布サイトからも入手可能です。
Windows版・Mac版が用意されています。
冒頭でも話しましたが、少し古いソフトでありながらWindows10でも普通に動きます。
「zip版」「インストーラー版」の2種類から選びましょう。
個人的にはzip版がおすすめ。
学校風の見やすい時計アイコンにカスタマイズする場合、zip版のほうが作業しやすいからです。パソコンに詳しい人なら、インストーラー版でも大丈夫かと思います。
zip版とは?:
圧縮フォルダを展開して、中のexeファイルを起動すればすぐさま使えるというもの。フォルダを置く場所はどこでもよい。アンインストールする場合はフォルダごと削除するだけ。
インストーラー版とは?:
ダウンロードしたexeファイルを起動すると、インストールするための専用画面が立ち上がる。ファイルの保存先を選べるが、特に指定しなければOSが用意するフォルダ内に格納される。Windows10なら「Program Files」もしくは「Program Files(x86)」。アンインストールする場合、Windowsの設定から行う。
デスクトップにYTClockを表示させる
zip版で解説します。
ダウンロードしたzipフォルダを展開しましょう。
圧縮フォルダにカーソルを合わせ、右クリックのメニューから「すべて展開」を選択。
「ytclock128b」というフォルダが登場するので(ダウンロードする時期によってはフォルダ名が変更になる可能性があります)、それを丸ごとドキュメントフォルダなどの管理しやすく忘れにくい場所に置いてください。
ytclock128bフォルダを見てみましょう。
その中の「ytclock.exe」がytclockの実行ファイルです。クリックするとソフトが起動します。
デスクトップに時計のアイコンが表示されるかと思います。
時計アイコンにマウスカーソルを合わせ、キーボードの「ctrlキー」を押しながら「ドラッグ(左クリックしながらカーソルを動かす)」してみてください。時計アイコンを自在に動かせます。
好きな場所に配置しましょう。
デザイン選択&カスタマイズ
カスタマイズはYTClockの設定(カスタマイズ)画面で行えます。
時計アイコンの上でctrlキーを押しながら右クリック。
メニューから「カスタマイズ」を選択。設定画面が開きます。
予めいくつかの時計デザインが用意されています。画面左側の「テーマ一覧」で各項目を選べば時計の表示がリアルタイムに変わるので、好みのデザインを選んでみてください。
見た目を細かくアレンジしたい場合、画面右側の各項目をいじります。
中でもよく利用されそうな、時計アイコンの透明度をカスタマイズする方法について説明してみます。
テーマ画面にある「その他」のタブをクリック。この画面にある「透明度」で変更が可能です。
最小の部分を100%にするとマウスカーソルをあわせた際、時計アイコンが完全に透明になります。数値を下げていくと透明度が下がる感じです。
最大の部分は通常時の時計アイコンの透明度です。0%なら完全に不透明な表示になり、透けません。
画面上部の「現在のテーマの設定」にある「保存」を押すことで、変更内容が適用されます。
カスタマイズのやり方がよくわからなければ何もいじらず、初期設定のまま使ってください。
学校の時計みたいな見やすいデザインに変更する方法
各テーマを比較すると、Default ThemeとMetalあたりが見やすいデザインかなと思います。ただ、数字が小さかったり背景が銀色だったりして、少しハッキリしないのが気になるかもしれません。
そこで、数字の大きな学校風の見やすいデザインに変える手順を紹介します。
必要なファイルをダウンロード
やり方はすごく簡単。別に用意されたファイルを導入するだけです。
以下のサイトで公開されているファイルを使います。
>>おしゃれでクールなWindows用デスクトップ時計~5 Colors Round Clock (5カラーズ ラウンド クロック) | Show Design Clock
上のリンク先ページを下にスクロールし、「YTClock版のご紹介」の項目にある「文字盤のダウンロード」の部分を探してください。そこにある「1) 文字盤をダウンロードします。」というテキストのリンクをクリック。
圧縮フォルダ「aluminum-silver.zip」が自動的にダウンロードされます。
元々はRainmeterというソフト向けに作成したデザインのようです。1種類だけですが、YTClockでも使えるように配慮してくれています。
Rainmeterは時計以外の機能も付いているのが特徴。単純に時計アプリだけを使いたいなら、動作が軽くて使いやすいYTClockで十分です。
YTClockにデザインを適用させる
作業の前に念のため、YTClockを一旦閉じておきます。時計アイコンの上でctrl+右クリックし、メニューの「終了」を選択。
先程ダウンロードした圧縮フォルダ「aluminum-silver.zip」を展開してください。
中にあるフォルダ「Aluminum Silver」とファイル「Aluminum Silver.ytc」を、「ytclock128b」のフォルダ内にある「Themes」フォルダに入れます。
フォルダとファイルの名前をうっかり変更しないよう、注意しましょう。
YTClockを起動し、設定画面を開きます。
画面左側のテーマ一覧を見てください。上から2番目に「Aluminum Silver」の項目が追加されていると思います。
その項目を選び、設定画面を閉じれば完了。
記事の最初のほうでも紹介した、アナログ時計が表示されます。いかにも昔からある学校の時計ですね。
シンプルですが、これが最高。とても見やすい時計アイコンを表示できました。
パソコン起動と同時にYTClockも起動させる
パソコンの電源を入れた後、WindowsやMacの立ち上げと同時にYTClockを自動実行する方法です。いちいちYTClockを手動で起動させずに済むのがメリット。
自動機能は設定画面で行えます。
オプションの「ログオン時に自動的にYTClockを起動する」にチェックを入れて完了。たったのこれだけです。
パソコンを起動するたびに表示させたくない場合には、チェックを外せば手動による起動に戻せます。