やさしいウディタ講座5:変数を使ってイベントを変化させよう

無料のゲーム開発ツール「ウディタ(WOLF RPGエディター)」の基本的な使い方を、初心者さん向けに紹介するこの企画。

前回「やさしいウディタ講座4:操作キャラを別マップへ移動させる」では、主人公キャラが別々のマップを行き来できるようにするイベントを作りました。

今回はウディタでゲームを作るのに欠かせない、「変数(へんすう)」の超基本的な使い方を解説します。変数はイベント作りですごく大切な存在です。ぜひ覚えましょう。

「やさしいウディタ講座」- もくじ
現在公開中の講座をまとめたページ。「ウディタのことがよくわからない」「簡単な機能から覚えたい」などの初心者さんは、初期の講座から読むのがおすすめです。
>>WOLF RPGエディター|公式サイト
公式サイトにはウディタの使い方を詳しく解説している、マニュアルやガイドが公開されています。ウディタを学ぶ際の必須となる教科書です。ぜひ参考にしましょう。

ウディタの変数でできること

  • 相手の会話内容が変わる。
  • 所持金を増減させる。
  • 条件を満たすことで特定のマップへ行けるようになる。

…など。他にもできることはたくさんあります。

変数を操作することによってイベント内容に変化が加わり、魅力的なゲームに仕上がるんですね

ちなみに変数はC言語やJavaScriptなど、一般的なプログラミング言語の世界でも必須といえる存在。頻繁に扱われる機能です。

プログラミングの知識がほぼ無くてもゲーム開発できるウディタではありますが、変数の操作についてはプログラミング的な作業を行います

専門的な分野ですけど、初心者さんなら簡単な変数操作を覚えればとりあえずオッケーです。

簡単なテクニックのみでも、工夫次第で魅力的なゲームを作れると思いますよ!

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まずは実践!ウディタで変数を使ったイベントを試す

ウディタの変数については、説明する部分がたくさんあります。

ただ、それよりも実際に触って、どんな感じなのか早く確かめてみたい人も多いと思います。

そこでこれから、変数を使った超簡単なイベントの作り方を軽く紹介しましょう。

マップに人のイベントを用意

ウディタで作成済みのマップに配置した、人のイベントで変数を使ってみます。

今回は過去講座で作った、町マップの「この人」を利用しましょうか。

ウディタ マップイベント

何度話しかけても「こんにちは。」と返事してくれる、良い人です。

ウディタ マップイベント

変数操作のイベントコマンドを入力する

該当のイベントをダブルクリックし、マップイベント画面を表示させます。

ウディタ マップイベント画面

画面右のイベントコマンドの欄に、「文章:こんにちは。」のコマンドが既に打ち込まれています。

ウディタ マップイベント画面 イベントコマンド欄

この下に新しいコマンドを追加したいので、「すぐ下の■の行」をダブルクリックしてください。もしくはすぐ下の■の行にカーソルをあわせた後、「コマンド入力ウィンドウ表示」ボタンをクリックでも構いません。

イベントコマンド入力」の画面左側のメニューから、「3 変数操作」を選択。画面右側に、変数操作の設定が登場します。

ウディタ イベントコマンド 変数操作

画面の一番上を見ましょう。

Self」のボタンが凹んでいる状態で(凹んでいなければクリックしましょう)、下のプルダウンメニューから「このイベント:Self0」を選びます。既にその状態であれば手を加えず、次の手順に移って大丈夫です。

ウディタ 変数操作

」と書かれた部分の右隣、式の記号(=、+=、-=など)を「」の状態にします。

右辺」の部分を見ます。

手動」ボタンが凹んでいる状態で(凹んでいなければクリックしましょう)、下の入力欄に「1」を入れてください。

ウディタ 変数操作

ここまでやったら、入力ボタンをクリック。

マップイベント画面に、以下のような変数操作のコマンドが表示されていれば大丈夫です。

ウディタ マップイベント画面 イベントコマンド欄

イベントのページを追加する

続いて、このイベントの内容を別ページにコピーし、編集する作業を行います。同じイベント内で、別パターンのイベントを作る感じです

名前の近くにある「コピー」をクリック。

ウディタ マップイベント画面 ページコピー

その後、「ペースト」を押します。

ウディタ マップイベント画面 ページペースト

ページの部分に「ページ2」が追加されます(灰色だった文字が濃くなる)。

ページ2」をクリックしてください。

元の「ページ1」の内容と、全く同じものが表示されているはずです。

ウディタ マップイベント画面「ページ2」ボタンが凹んでいれば、これはページ2の内容ということ。ページ1とは別パターンのイベントです。

ページ2の起動条件「セルフ変数0」の値を変更する

ページ2の「起動条件」の下を見てください。

ウディタ マップイベント画面 起動条件

チェックボックスや「Self0:セルフ変数0」が「0」…とかいう内容が表示されていますよね?

変数を使った起動条件を設定する場合に、この部分を変更します

一番上のチェックボックスをクリックし、チェックを入れてください。この行が明るくなり、操作できるようになるはずです。

ウディタ マップイベント画面 起動条件

0」の部分に「1」を入力して数字を変更。

ウディタ マップイベント画面 起動条件

もし、「Self0:セルフ変数0」の部分、「と同じ」部分の内容が違っていたら、▼を押してプルダウンメニューを開き、これらの設定と同じになるよう変更しておきます。

文章「こんにちは。」を別の内容に変える

ページ2の画面右側、イベントコマンドの欄を見ましょう。

既に入力済みのコマンド、「文章:こんにちは。」があります。この部分をダブルクリック。

ウディタ マップイベント画面 イベントコマンド欄

文章の表示」を編集する画面が登場します。既存の「こんにちは。」を消して、別の文章を入力。好きな文章を入れてみましょう。

ウディタ イベントコマンドの修正 文章の表示

入力が終わったら、OKボタンをクリック。

文章コマンドの内容が変わっていると思います。

ウディタ マップイベント画面 イベントコマンド欄

その下の変数操作ですが、ページ2では不要なので消しましょう

1回クリックし、選択状態になったらキーボードの「Deleteキー」を押す、もしくは右クリックから「削除」を押してください。

ウディタ マップイベント画面 イベントコマンド削除

消すのは「ページ2」の内容です。「ページ1」の変数操作コマンドは消しちゃダメですよ!

ウディタ マップイベント画面 イベントコマンド欄

変数操作の部分が消えていれば大丈夫。

全ての作業が終わりました。

テストプレイで変数操作の結果を見てみよう

ウディタ マップイベント画面 セーブとテストプレイ

下のセーブボタンを押してテストプレイ、もしくはいきなりテストプレイボタンを押します。

テストプレイのために主人公キャラの初期位置をこのマップにする場合、「やさしいウディタ講座2:人を配置・看板を調べるイベントの作り方 – 主人公キャラを自作マップ上で操作できるようにする」を参考に、作業してみてください。

ゲームのプレイ画面で、今回編集したイベントの人に話しかけてみましょう。

決定キー(Enter)で、はじめて話しかけたときには「こんにちは。」と返事します。

ウディタ ゲーム画面

再び話しかけてみましょう。

ウディタ ゲーム画面

文章が変わっています。先程ページ2で編集した文章の内容で、返事をしてくれました。その後は何度話しかけても、「こんにちは。」と言いません。

変数を操作した結果です

こんな風に、イベント内容を変えられるんですね。

変数の中身の違いでイベントが変化

なぜイベントが変化したのか?

マップイベント「ページ1」と「ページ2」の、どちらを発生させるか?

その判断基準に、変数が使われたからです

先程の例では「Self0:セルフ変数0」という、変数を使いました。

各マップイベントには、「セルフ変数」という種類の変数が割り当てられています。0から9まで用意されていて、今回使用したのはそのうちの「0番のセルフ変数」です。

「セルフ変数0」の中身を変える

このセルフ変数ですが、中身を変えられます。イベントコマンドの「3 変数操作」で行った作業が正にそれ。

ウディタ 変数操作

=などの計算式を使って、変数の中身を変えます。

今回の例では、セルフ変数0に「1」を入れました(これを「代入(だいにゅう)」といいます)。

セルフ変数0の中身を変える理由は、イベントの切り替え判断に使えるからなんですね。

条件にあったイベントが発生する

セルフ変数の中身を判断するのが、条件の設定。

先程作業したマップイベント画面、ページ2の起動条件を見てください。「Self0:セルフ変数0」が「1」と「同じ」に設定していますよね?

ウディタ マップイベント画面 起動条件

この起動条件こそが、変数の中身を見て判断する条件設定です。

  • セルフ変数0の中身が「1」でなければ、「ページ1」のイベントが発生。
  • セルフ変数0の中身が「1」と同じなら、「ページ2」のイベントが発生。

そのように、ウディタに判断させています。

ウディタ 変数の中身と起動条件の関係

上のような条件を出してあげた結果、対応するイベントがめでたく発生した、というわけです。

  • 条件に合わなければ、そのイベントは発生しません。
  • 条件と関係ないイベントは発生します。

実際に触ってウディタの変数に慣れよう

ここまで基本的な変数の効果について紹介しました。小難しくてナンノコッチャって感じがするかもしれませんね。

ウディタもプログラミングも同じだと思うんですけど、変数操作は実際に触れてみないと理解できないことが多いです。ウディタで手を動かしながら、変数の効果をぜひ知ってください。

今回紹介した例のように単純なイベントをたくさん作って、変数操作に慣れるのが良いと思いますよ。

次回の講座は?

やさしいウディタ講座5はここまで。

次回「やさしいウディタ講座6:変数の中身を変えるときの基本ルール」では、ウディタの変数の中身を変える際に、覚えておきたいルールについて解説します。とても大事な内容なので必読ですよ!

「やさしいウディタ講座」- もくじ
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