やさしいウディタ講座23:プレイ中にキャラ交代・増減させる方法

無料のゲーム開発ツール「ウディタ(WOLF RPGエディター)」の基本的な使い方を、初心者さん向けに紹介するこの企画。

前回「やさしいウディタ講座22:ゲーム開始時のキャラクターを変更する」で、プレイ開始直後の主人公キャラクターを決める方法について解説しました。

今回は、ゲームのプレイ途中で主人公キャラクターやパーティーメンバーを、切替(交代)・追加・離脱させる方法についてです。ゲームの途中で主人公キャラを交代したい!仲間を増やしたい!なんてときに役立ちますよ。

「やさしいウディタ講座」- もくじ
現在公開中の講座をまとめたページ。「ウディタのことがよくわからない」「簡単な機能から覚えたい」などの初心者さんは、初期の講座から読むのがおすすめです。
>>WOLF RPGエディター|公式サイト
公式サイトにはウディタの使い方を詳しく解説している、マニュアルやガイドが公開されています。ウディタを学ぶ際の必須となる教科書です。ぜひ参考にしましょう。

今回の講座をはじめる前に

この講座で利用するウディタのDataは、「サンプルゲームのData」です。

「空データ基本システム入りData」でやっている場合、微妙にキャラクターの種類が違うかも知れませんが、どちらのケースもやる作業はほぼ一緒です。そんなに迷わないと思います。

ご自身の環境と講座内容を照らし合わせながら、読み進めてくださいね。

変更するためのキャラクターが必要

とても重要なポイントとして、キャラクターを切替・追加する場合、予めウディタの「可変データベース」にキャラクターを登録していないとできません

可変データベースのタイプ「0:主人公ステータス」の部分に登録します。

ウディタ 可変データベース

ウディタ 可変データベース 主人公ステータス

ただ、サンプルゲームのDataもしくは空データ基本システム入りのDataの場合、数人のキャラクターが可変データベースに最初から登録されています。キャラの登録方法がよくわからない、面倒くさい場合、これらのキャラクターを使ってみてください。

マップを用意する

先にマップを作っておきましょう。店などの機能は不要。主人公キャラを動かせて、イベントを設置できる広さがあれば、簡単なマップで大丈夫です。

マップの作り方は「やさしいウディタ講座1:マップを作ってみよう」を参考にどうぞ。

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プレイ途中で主人公キャラが交代するイベントの作り方

サンプルゲームDataのデフォルト主人公キャラクターは「ウルファール」です。

ウディタ 主人公キャラクター

このウルファールを別キャラにチェンジさせるわけですが…

主人公候補のキャラクターにウルファールが話しかけた後、瞬時に主人公が切り替わる。

上のようなイベント内容にしてみましょう。

主人公キャラ切替用のマップイベントを作る

ウルファールを主人公交代させるために使う、マップイベントを作ります。

エディターをEv(イベント)画面にした後、話しかけやすそうな適当な場所でダブルクリック。マップイベントを設置します。

ウディタ マップイベントの設置

今回のマップイベント作成で重要なのが、「グラフィックの部分」です。

ウディタ マップイベント画面 グラフィック

このマップイベントの人物が、主人公キャラのウルファールと交代します。ですので、可変データベースの「主人公ステータス」に登録済みのキャラと同じグラフィックを選んでください。

「画像がわからない!」という場合は、可変データベースの「0:主人公ステータス」画面で、主人公キャラと交代させたいデータ名をクリック。

ウディタ 可変データベース 主人公ステータス データ

画面右側の項目「歩行グラフィック画像」を見ましょう。画像ファイルの名前が書かれています。これと同じ画像ファイルを指定すれば大丈夫です。

ウディタ 主人公ステータス 歩行グラフィック画像

歩行グラフィック画像の項目部分を見ただけだと、画像ファイル名が途中で切れていて読みにくいかもしれません。その場合、歩行グラフィック画像の項目にカーソルを合わせた後、画面の下部にある広めのスペースをチェックします。

画像ファイル名の全体が、わかりやすく表示されているはずです。

ウディタ 主人公ステータス 歩行グラフィック画像 ファイル名

後はマップイベントのグラフィック部分をクリックし、同名の画像ファイルを選択するだけです。

ウディタ マップイベント画面 グラフィックの選択

今回は交代する主人公キャラに「シーフさん」を選んでみました。

ウディタ マップイベント画面

  • イベント名はわかりやすいもので。今回は「主人公切替」に決定。
  • 話しかけて主人公を切り替えるので、起動条件を「決定キーで実行」に。
  • 移動ルートは「動かない」にしておきました。

コモンイベント「メンバーの増減」を使う

コモンイベント「メンバーの増減」は、ウディタのサンプルゲームのData、もしくは空データ基本システム入りDataに最初から用意されているものです。

本来なら複雑なコマンド操作が必要なところを、このコモンイベントを使うだけで簡単にパーティーメンバーの追加と離脱ができます。

コマンドを入力しましょう。

マップイベント「主人公切替」画面の右側、コマンド欄の空白行をダブルクリック、もしくはコマンド入力ウィンドウ表示をクリック。

ウディタ コマンド入力

ウディタ コマンド入力ウィンドウ表示ボタン

イベントコマンド一覧から、「I コモンイベント」を選択。

ウディタ イベントコマンド一覧 I コモンイベント

イベントの挿入」にチェックを入れ、近くのプルダウンメニューから「コモン5:○メンバーの増減」を選びます。

ウディタ コモンイベント コモン5 メンバーの増減

続いて、【コモンEv入力(数値)】のところを見てください。

ウディタ コモンイベント メンバーの増減 コモンEv入力(数値)

処理」の部分は、何をするのか?を決める項目。今回は主人公キャラにシーフさんを追加するので、「0:仲間に加える」を設定します。

誰を?」の部分は、増減したいメンバーを決める項目。可変データベースに登録済みの主人公キャラクターから選択できます。今回の場合、「シーフさん」を選べば良いですね。

ウディタ コモンイベント メンバーの増減 コモンEv入力(数値) 誰を?

設定が終わったら、入力ボタンをクリック。

ウディタ マップイベント コマンド欄 メンバーの増減

コマンド欄にコモンイベント「メンバーの増減」が表示されていれば大丈夫です。

以前の主人公キャラを外す

シーフさんを加えただけでは、主人公キャラの切替ができません。初期メンバーのウルファールが残っているので、「ウルファール+シーフさん」の2人パーティーに変化するだけです。

ウルファールを仲間から外してみましょう

シーフさんを追加するときに使った、コモンイベント「メンバーの増減」で可能です。先程シーフさんを加えるために入力したコマンドの下へ、新たなコマンドを入力します。

「コモン5:○メンバーの増減」を選ぶ流れまでは、シーフさんのときと一緒。【コモンEv入力(数値)】の部分を変更します。

ウルファールを外すので、各項目は以下の設定で良いですね。

ウディタ コモンイベント メンバーの増減

  • 処理:仲間から外す
  • 誰を?:ウルファール

問題なければ、入力ボタンを押して完了。

ウディタ マップイベント コマンド欄 メンバーの増減

これでシーフさんが仲間に加わった直後、ウルファールが離脱するはずです。

試しにテストプレイ

コマンド欄の内容どおりにイベントが実行されるのか?テストプレイで確認してみましょう。

テストプレイのために主人公キャラの初期位置をこのマップにする場合、「やさしいウディタ講座2:人を配置・看板を調べるイベントの作り方 – 主人公キャラを自作マップ上で操作できるようにする」を参考に、作業してみてください。

セーブして、テストプレイ開始!

スタート直後の主人公キャラはウルファール。ここまでは普通ですね。

ウディタ ゲーム画面

今回作ったマップイベント「主人公切替」の、シーフさんの元へ移動。決定キー(Enter)で相手に話しかけます。

ウディタ ゲーム画面

すると、話しかけたと同時にウルファールが消え、シーフさんが主人公キャラになりました!

ウディタ ゲーム画面

むむむ…、でもなんか不自然。突然主人公キャラが切り替わって、ウルファールがどこかへ消滅。そして、シーフさんの目の前にシーフさんがいるという、奇妙な光景…。まるで分裂したかのようです。

これではプレイヤーにクソゲー認定されそう…。もっと良い演出を考えましょう。

主人公キャラ切替イベントの違和感を修正する

マップイベントにセリフを追加する

まず、シーフさんに話しかけたら、何か返事をしてもらう演出を入れたいですね。

コマンド欄の先頭に、「1 文章の表示」コマンドを挿入します。既存のコマンドの上に挿入するには、コマンドにカーソルを合わせた後、コマンド入力ウィンドウ表示ボタンをクリックしてください。

ウディタ コマンド欄

マウスの右クリックメニューから「挿入ウィンドウを開く」でも可能です。

ウディタ 挿入ウィンドウを開く

セリフはわかりやすいもので。打ち込んだら入力ボタンをクリック。

ウディタ イベントコマンド 文章の表示

コマンド欄の先頭に、文章の表示コマンドを入力できました。

ウディタ マップイベント コマンド欄

マップイベントを別パターンに切替

続いて、主人公交代後のウルファールをどうするか?ですね。今のままだと消滅してしまいます。

そこで、マップイベント「主人公切替」のグラフィックを、シーフさんからウルファールに切り替える方法で対策してみます

グラフィックを変えるため、マップイベント「主人公切替」に新しいページを追加しましょう。別パターンのイベント内容を作る感じです。

マップイベント「主人公切替」画面にある、「新規ページ」のボタンをクリック。「ページ2」が使えるようになります。

ウディタ マップイベント画面 新規ページ追加

ページ2に画面を切り替えて作業します。グラフィックの欄をクリックして、ウルファールの画像を選択。

ウディタ マップイベント画面 グラフィックの選択

必ず「ページ2の状態」で作業してください。起動条件は「決定キーで実行」、移動ルートは「動かない」に設定。この辺りはページ1と同じ内容にしておきます。

ウディタ マップイベント画面 ページ2

話しかけた後、何かセリフを言ってもらいましょうか。

ページ2のコマンド欄に文章の表示コマンドを入力。新たな主人公シーフさんに対する、それっぽいセリフを打ち込んでみました。

ウディタ マップイベント画面 コマンド欄 文章の表示

続いて、新しく作ったページ2を起動させる条件を設定しなければならないですね。ページ1からページ2に切り替えるには、起動条件に「変数」を使うのが一番簡単。

マップイベント「主人公切替」が持つ、セルフ変数0番を使ってみます。

「ページ2」の起動条件、変数の欄にチェックを入れてアクティブ状態に。「Self0:セルフ変数0が1と同じ」の条件を設定します。

ウディタ マップイベント画面 起動条件 変数

ここまでやったら「ページ1」へ戻りましょう。ページ1のコマンド欄の一番下に、変数操作のコマンドを追加します。

イベントコマンド一覧から「3 変数操作」を選択。Selfの「このイベント:Self0」を指定し、「1を代入」します。

ウディタ イベントコマンド 変数操作

最後に入力ボタンをクリック。コマンド欄に変数操作コマンドが表示されていれば大丈夫です。

ウディタ マップイベント画面 コマンド欄

  • セルフ変数0番の中身が1のとき、「ページ2」を実行。
  • セルフ変数0番の中身が1ではないとき、「ページ1」を実行。

変数の起動条件と変数操作により、上のような条件でマップイベント「主人公切替」が実行する内容を変えられます。

テストプレイで確認

作業が終わりました!セーブしてテストプレイ開始っ。

ゲームがはじまったら、シーフさんに話しかけます。

ウディタ ゲーム画面

主人公キャラがウルファールからシーフさんに変化。しかも目の前の人物がウルファールに変わっています!

ウディタ ゲーム画面

方向キーを押してみると、シーフさんだけを動かせます。ウルファールはついてきません。

ウディタ ゲーム画面

ウルファールに話しかけてみましょうか。

マップイベント「主人公切替」のページ2に入力した、文章の表示コマンドのセリフを言います。

ウディタ ゲーム画面

これなら不自然に見えないはず。主人公キャラの切替イベントが完成しました!

仲間キャラクターを増やす

「旅の途中、出会った戦士と行動を共にすることになった」…なんて場面で使えそうです。

1人パーティーを一気に4人パーティーに、といったこともできます。

上の主人公切替イベントの、「コモンイベント「メンバーの増減」を使う」の内容を参考にすれば大丈夫です。2人以上のキャラを一気に増やすなら、その人数分だけコモンイベント「キャラの増減」を使ってください。

ウディタ マップイベント画面 コマンド欄 メンバーの増減×3つ

仲間キャラクターを離脱させる

  • 仲間が死亡し、パーティーから離脱した。
  • 1人しか入れない洞窟に潜入。他のメンバーは入り口で待機。

上のような場面で使えるテクニックですね。

これも上で紹介済みの、主人公切替イベントでやった一部作業を参考にすればできます。参考にする項目は「以前の主人公キャラを外す」の部分。

いっぺんに複数のキャラを外したいなら、コモンイベント「キャラの増減」を離脱させる人数分、入力してください。

ウディタ マップイベント画面 コマンド欄 メンバーの増減×3つ

次回の講座は?

やさしいウディタ講座23はここまで。

次回「やさしいウディタ講座24:メニュー画面にキャラクター画像を表示させる」では、ウディタのプレイ画面でメニューに表示される、キャラ画像の作り方&設定方法について解説します。

「やさしいウディタ講座」- もくじ
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