とある、暑さが厳しい日のこと。パソコンで作業していたら突然、画面が真っ暗!になってしまったんです。
パソコン本体を確認してみると、電源が入っておりません。
「パソコンが壊れた!?」
問題が発生してからしばらく原因がよくわからなくて困り果てていましたが、結局のところ原因は「パソコンの電源ユニット」でした。
たぶん、同じような現象を経験するパソコンユーザーさんは全国…いや、世界中に大勢いることでしょう。
パソコンの電源が落ちて困っている人にとって、この記事がほんの少しでもお役に立てれば幸いです。
ちなみにデスクトップパソコンの事例です。
目次
猛暑が日本列島を襲う。そのとき自分のパソコンは…
パソコンの電源が切れたのは、この記事を書く約1カ月前、2018年7月です。
例年に比べると梅雨明けが早かった2018年。観測史上はじめてなのでは?とテレビやネットで騒がれるほど、7月に入って連日の猛暑が続くことに。
35度なんて生ぬるい。37度や39度、軽く40度超えをする地域があるほどの暑さでした。
この猛暑は8月に入っても続くんですが、ちょうど猛暑がはじまった7月の中旬ごろ。パソコンの電源が急に落ちたんです。
パソコンを使っていた環境がこれまた悪くて、扇風機のみで暑さをしのぐだけの室内。
熱に弱いと言われているのはわかっていても、去年もその前の年も、真夏の猛暑でパソコンを使用していても問題なんて起こりませんでした。
今のパソコンを購入したのが2015年の初めごろなので、3年以上は何事もなく動いていた計算になります。
パソコンの電源が落ちたときの状態は?
事前にパソコン本体から変な音がしたとか、煙が出たとか、そういったことはありません。
普段どおりの環境で、本当に前触れもなく、パソコンの画面がいきなり真っ暗になったんです。机の横に置いてあるデスクトップパソコンのでかい本体を見てみると、電源のランプが消えています。
うん、「落ちたんだな」と。さて、どうしましょう?
電源を入れるとパソコンが起動する
今までもWindowsに問題があったとかなんとかで、強制的にシャットダウンする経験は何度もありました。ただ、そのときに電源まで落ちるトラブルは起こらず、BIOSの画面が映し出されるケースが多かったんです。
ところが今回のトラブルはそれと違い「画面が真っ暗」「電源が切れている」症状が出ているので、いつものOS系の不具合とは明らかに別物だと思いました。
不具合に遭遇したら一度電源を根本から切ります(電源ユニットのスイッチをOFFにする)。数分放置してから電源を入れると、何事もなかったかのようにWindowsが立ち上がって、元に戻ってくれるからです。
幾度となくこの経験を積んでいたので、電源が突然切れた今回も同じように対処しました。すると、あっさりパソコンが起動。
しかし、いつものようにWindowsの画面へ進まず、英文の変な画面が立ち上がったんです。調べてみるとBIOSのエラーメッセージみたいですが、すべて英文で翻訳してみてもイマイチ内容がわかりません。
その後、なにか適当な操作をしていたらWindowsが無事に立ち上がったので、「まあパソコンも暑さにやられたら変な動作をするんだろうな」くらいの気持ちで放置していたんですが。
それもつかの間、再び電源が落ちてしまいます。
パソコン内部のホコリが原因?
頻繁に電源が落ちるので、これはさすがにヤバイだろうと焦りだす自分。
そこで電源が落ちる原因を調べてみたところ、
- CPUが熱すぎる。
- 内部の冷却機能(ファン)がうまく働いていない。
- 熱暴走の原因は主にホコリの蓄積。
とのこと。ふーむ。
CPUやファン周辺のホコリを除去
早速、デスクトップパソコンの蓋をオープン。中を見ると、てんこ盛りというほどではありませんが、確かにホコリがたまっています。ファンの部分や電源ユニット、CPU周りをざっと掃除してホコリを除去。
きれいになったところで再びパソコンの電源を入れます。
無事に起動。ところが!それでも頻繁に電源が切れてしまうんです。
原因はホコリじゃなかったみたい(´;ω;`)
PCケースの底を上げてみる
自分が愛用しているデスクトップパソコンの場合、PCケースの底面へ向けて電源ユニットのファンを設置する構造をしています。つまり、底面に冷却用の穴が空いているということ。
PCケースの底面が塞がっている状態だと、冷却機能の低下を招いてしまうわけです。
確認すると、自分のパソコンは床に直接置いている状態。それも毛足は短いんですが絨毯の上だったので、電源ユニットにとって良い環境とは言えない状態なのがわかります。
これが原因だったのかと思い、PCケースの底に空間ができるよう、脚の高さを調整してみました。効果があったのか、それから頻繁にパソコンの電源が落ちる症状は消滅。
しかし、それでもパソコンを長時間使っていると電源が落ちてしまいます。
電源ユニットの寿命なのかもしれない
パソコンの電源が落ちてしまう時間帯・状況などを考えてみることに。
- 1日のうちで気温の高い時間帯が長く続いた後のタイミング、夕方ごろに問題の発生確率が高い。
- 朝や深夜の時間帯には電源が落ちにくい。(特に朝)
- 電源ユニットのスイッチをOFFにして数時間放置すると、しばらくの間は問題なく使える。
- SSDやHDDについては特に目立った不具合はなし。
- ブラウザのタブを開いた瞬間、急に電源が落ちることが多い。
目立った症状はこんなところです。
気温の高さが関係していそうですが、ファンは普通に回っていますし、ホコリの除去やPCケースの空調を良くしても症状が残るので、直接的な原因と言い切るには弱い感じがします。
SSDやHDDにはこれといった問題がなく、ファイルが消滅するとかWindowsが変な動きをするとかもありません。
気になるのが「長時間パソコンの電源を切っていると電源が落ちにくい」「ブラウザのタブを開くと電源が落ちやすい」部分です。
つまり、電源ユニットに対する負荷が少ない状態ほど調子が良く、逆に負荷がかかるような操作をすれば電源が切れてしまう、ということ。
「電源ユニットの性能が落ちているのかもしれない」
と思った瞬間です。
寿命が訪れたのだろうと。
新しい電源ユニットに交換したら無事に解決
パソコンが常にこんな状態だと何も作業できないので、至急amazonで適当な電源ユニットを購入しました。
500Wで5000円を切る格安な商品です。少し安いのでやや心配になったものの金欠状態だったこともあり、安さに負けて注文。
商品が自宅に到着した後、直ちに電源ユニットの交換作業を開始します。
しっかりと配線がつながっているのを確かめてから、パソコンの電源を入れると無事に起動。
交換後、またパソコンの電源が落ちるのではないかとビクビクしながら使い続けましたが、今の時点まで電源が落ちるトラブルに遭遇していません。
思ったとおり、電源ユニットの寿命で今回の症状が発生していたみたいです。
>>【関連記事】:PCの電源ユニットは高品質&高価なものを選ばなくたって問題なさそう
パソコンの電源ユニットは壊れやすい
自分の使っていた環境が悪かったというのもあるんですが、巷で言われているとおりパソコンパーツの中でも電源ユニットの寿命は短いことを理解できたような気がします。
今のパソコンは性能が良く、長く使い続けられるという話を聞いたことがある人もいるでしょう。ただ、パソコンを使う時間が長いとパーツも比例して劣化速度が上がるので、平均よりも短命に終わる可能性が高いと言えそうです。
電源が落ちまくったときにはパソコンを丸ごと買い換えなければならないと思い込み、本当に青ざめました(何度も言いますが、金欠だったので…)。
突然パソコンの電源が落ちる症状に遭遇したなら、まずパソコン内部のホコリ除去とファンの動きを確認してみましょう。
それでも解決しないときは、電源ユニットの不具合を疑ってみると良いかもしれません。