油って太りそうとか、何となく体に悪そうなイメージですけど、多くの人が好む食材ですよね。
そんな油をバリバリに使った「アヒージョ」という料理があります。
最近になって自分も初めてアヒージョを食べてみたんですが、これが癖になるほどウマい。なおかつ、便秘気味な自分にクリティカルヒットしてくれまして、翌朝見事なお通じがやってきました。
ただし、食べ過ぎは禁物です…。油分がお腹を刺激するからです。
油分たっぷりなのに意外にもさっぱりした食感
最近、アヒージョという料理が話題になっています。テレビ番組でもよく見かけるほどで「ああ、流行らせたいんだな…」という可愛げのない自分の感想はさておき、実際に食べてみると確かにウマい。
アヒージョを簡単に説明すると、ひたひたのオリーブオイルで野菜やら魚介類やらの食材をグツグツ煮込む料理です。スペイン料理のようですね。
例えるなら、油のお風呂に食材が浸かっているような見た目です。
いかにも口にしたらベタついて、コッテリ感MAXの料理でヤバそうなんですが、オリーブオイルのおかげなのか意外にも口当たりはさっぱり。パクパク食べてしまえるんですね。
「こんなの食べてたら体に悪いだろ~」
実際に食べるまでそんなふうに思っていた自分なのに、これだけウマいなら見逃してやるってな感じに、ころっと意見が変わってしまうほどの美味しさでした。
アヒージョ食べてお通じが良くなったのには理由があった
アヒージョを食べたらすごくお通じが良くなったんですが、原因は油(脂質)にあるようです。
人は食べたものを体の中で分解・吸収することができます。食べ物に含まれる栄養素には主に炭水化物(糖質)・脂質・タンパク質の3つがあるんですけど、それぞれ体内での分解・吸収されやすさが違うんですね。
一般的に糖質が吸収されやすくて、今すぐエネルギー補給したい場合に便利。消化吸収されにくいのが油分である脂質です。ゆっくり吸収されるおかげで、腹持ちが良くなります。
脂質は多く摂取すると分解や吸収があまりされず、そのまま腸へ伝っていきます。また、脂質には腸を刺激する作用もあるそうです。
油を適度に摂ることも重要です。特に植物性油脂に多く含まれるリノール酸、リノレン酸、オレイン酸といった不飽和脂肪酸は、大腸での便の滑りを良くし、蠕動運動を促す作用があります。なかでもオリーブオイルは効果が期待できます。またスリゴマは食物繊維も同時に摂れるので良いでしょう。
オリーブオイルはリノレン酸の宝庫。ふむふむ、油分たっぷりのアヒージョを食べてお通じが良くなった理由がわかった気がします。
食べ過ぎると下痢しちゃうよ!
「脂質がお通じを促す」
とわかったらなら、日頃から便秘に悩む人ほど、アヒージョを積極的に食べようとするんじゃないでしょうか?
ただし、アヒージョの食べ方には要注意。体質の問題もあるのですべての人に当てはまるわけではないですが、油分を取りすぎるとお腹がゆるゆるして下してしまう恐れがあるからです。
「脂肪は、他の栄養素に比べて消化に時間がかかります。過剰摂取することで分解されず、そのまま腸へ移動することになります。脂肪自体に腸管ぜんどう運動亢進作用がありますので、下痢を起こすことになります」(青山先生)
実は自分もアヒージョを食べた後、お通じは来たんですけど、ちょっとゆるめの状態だったので大変でした。
アヒージョは油が意外にもあっさりしていますし、食材の旨味が染み出していて飲むと美味しいんです。
ですが自分の場合少し油を飲みすぎたみたいでして、おもらししそうなほどお腹が反応し、慌ててトイレに駆け込む結果となりました(おもらしはセーフでしたけど)。
「昨日揚げ物をたくさん食べたらお腹を下してしまった!」なんて話、たまに聞きますよね?単なる食べ過ぎだけでなく、急激な脂質の摂りすぎによるものと言えるわけです。
なので、いくら美味しいからといってアヒージョの油をゴクゴク飲むのはおすすめしません。
絶対に飲むなとは言いませんけど、少量に抑えておくのが程よいお通じにするためのコツだと思います。
アヒージョはお通じ対策におすすめだけど油分は適度に
便秘気味で普段脂っこい食事を取らないよって人は、もう少し食事から油分を摂取したほうが良いかもしれませんね。
これを機に、アヒージョデビューでもしてみたらどうでしょう。簡単な料理ですし、家で手作りするのも良さげ。
ただし、油に限らず何でもそうですが、食べ過ぎには注意しましょう。